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私たちのナラティブ

看取りを支える

にしき

今回は、訪問看護ステーションが対応した実際の事例を紹介します。

とある病院のケースワーカーより、訪問看護ステーションに以下の電話がありました。
「80歳代の腎不全の患者さんが入院しています。腎不全が悪化して透析をしましたが血圧が下がり、治療を続ける事が出来ません。食事もとれません。このままでは病院で亡くなりそうです。病状をご本人と長男さんにお伝えすると、「このまま病院で亡くなるよりも家で死にたい。」と希望され退院する事になりました。同居の妻は認知症があり、本人の介護は出来ず、近所に住む長男さんはパニック障害があり精神的に不安定です。在宅チームで本人の願いを叶えて貰えないでしょうか」との相談で、訪問看護を導入しました。

訪問看護では病状観察、長男の介護支援、終盤は在宅酸素の管理、吸引指導を行い、3~4日/週訪問しました。
また、ヘルパーも毎日入りオムツ交換や清拭などしてくれました。
病院ではほとんど食べられなかった食事も、退院当日は長男の作った雑炊や餃子を食べていました。その時の嬉しそうな顔が心に残っています。
痛みや吐き気なども出てきましたが、訪問診療の医師が医療用麻薬を処方し、苦痛緩和をしてくれました。

退院したら数日で亡くなるかもしれないと言われていましたが、一ヵ月自宅で過ごし、妻と長男に見守られながら亡くなりました。
長男も精神的に動揺することなく、しっかりお父さんを見送る事が出来ました。

「家で最期を迎えたい」「家で看取りたい」というご本人とご家族の思いを実現する事ができ、訪問看護師としてのやりがいを感じました。

実際に患者さんの看取りを支えた事例でした。
健生会の訪問看護ステーションでは、今後も患者さんの思いに寄り添った看護を行っていきます。

 

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