私たちのナラティブ
障害をもつAさんの健康を支える

私が健生会の訪問看護師になって、新任の頃から受け持っている利用者さんがいます。
Aさんは幼い頃から障害を持ち、施設で暮らしていました。家族はいますが、自分が障害者である故に兄弟からもいいようには言われず疎遠の状況です。施設でも自由に自分のことができないので、思い切って施設を出て、毎日障害ヘルパーを入れ、サービスを受けながら一人暮らしをしています。
そのAさんも年を重ねてきて、誤嚥性肺炎や膀胱炎など起こす事が多くなってきました。そこで体調管理・排便コントロール・療養指導をして欲しいとケアマネージャーから依頼がありました。
最初の内は、Aさんは生き方にこだわりがある方なので、関係の薄い訪問看護師が指導してもなかなか受け入れてくれません。Aさんと仲良くなるには半年以上時間がかかりました。
ですが、私も看護師です。Aさんに負けまいと暮らしやすいような生活の仕方や健康でいられる方法をたくさん提案しました。その中からやりたいと思うことを選んでもらって、実践しました。その努力が実り、Aさんは少しずつ私たちを受け入れてくれました。今ではAさんから車椅子ダンスをしたい!エクササイズに行く!ダーツをやってみたい!便秘のためにスムージーを毎日のむ!など、生きる欲求が芽生えてきました。大好きなディズニーランドにお泊まりに行ったり、旅行を楽しんだりしています。
私たちが利用者の生活の場に足を踏み入れ、これまでの生活を知り、そこで健康管理に携われるのは訪問看護師としてとても重要な役割かもしれません。病院で働いていたときの私にはない自分が今あり、毎日楽しく働かせてもらっています。
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